文系の夫

文系は作者の気持ちでも考えとくわ


文系は作者の気持ちでも考えとくわ

半分は合っていた

 先日、ビリヤードの公式戦に出場したのですがその試合で再認識した課題について対策を講じる必要があると感じましたので、起票しておきます。「待ち時間」への対応方法です。通常、待ち時間の定義は試合と試合との間ですが、ここで書くのはそれではなく隣のテーブルとかち合った際の待ち時間の対応方法案です。

  上記課題を対効果に置き換えると、長く待たされた後にプレーアベレージが下がる事象をどうすれば回避することができるのか? について、自分なりにヒントを探していました。ビリヤード動画配信の CBNT で 2017 年の全日本選手権の撞画を観ていて、いくつかヒントを見つけました。具体的には陳思明の所作がとても良いと評価していて、それと照らし合わせると、自分の所作は半分は合っていたと思っています。

 実際の試合映像は、陳思明×林潤美のゲームで、陳が結構長いあいだ隣のテーブル(ジュンダル・メゾン×張玉龍のゲーム)に待たされるシーンがあるのですが、

  1. 陳の待ち方が私とほぼ同一であること
  2. 待ち後の挙動が私とは全く異なること

に気が付きました。上記 1. を、更に行動単位にブレークダウンすると、例えば、19 分頃の陳の挙動が好例だと思います。

  • 林のミスのあと撞き番になっても、隣のテーブルの配置を確認して、なかなか席を立たない。
  • 席を立った後も、わざわざ反対側の長クッションの方に行き、メゾンに先に撞くようジェスチャーする。
  • メゾンが 2 球連続で撞くまで目的の長クッションに移動しない。
    (セットで撞くであろう球の間に割り込む素ぶりも見せない)

これらの行動は、私が意識していることでした。ということで、ここまでは世界トップと同じ所作をしていた、ということで結構良かった点なのではないかと思っています。

 問題は 2. ですね。行動単位でブレークダウンしてみると、下記のようになります。これらが、私とは違っていました。

  • メゾンがいなくなった後にほんの少し足早に移動する。
    →私は、普段よりかなりゆっくり目で移動していました。
  • 他のスムーズに撞いた球よりも時間を掛けて撞く。
    →私は、他の球と同じか、あるいはやや早め〜ノータイムで撞いていました。遠目から見て「この球はこういう球だ」という分析が終わった気になっているので。
  • (終始、表情は変化しない。)

ゆっくり移動していたのは、隣テーブルの選手が迎えている配球に対して、その場所に止まらないという判断にイマイチ自身が持てなかったからなのですが、隣テーブルの選手が合理的なショットをすればその場所を離れるタイミングで自らは移動しているので、そこに確認やら気を使ったりする必要性は全くないという具合に今は理解しています。これを実践すれば、「余計な確認」が一つ減るので、一度切れた集中力を繋ぎ合わせやすくなるのではないかと思います。また、自分がスタンスに入った後の挙動ですが、スタンスに入った上で再度テーブル全体を確認し、そこでどういうショットをするのかを最終 fix するべきで、時間で表現するならば、

通常のショットに要する時間 < 待ち明けのショットに要する時間

という関係が成り立つはずですが、

現在までの私は、一貫して

通常のショットに要する時間 >= 待ち明けのショットに要する時間

でした。今回の修正箇所は、時間の使い方なので次の試合から早速実践できそうです。

 ところで、ワタクシ、スリークッションも撞きますし、公式審判も一応出来ます。スリークッションではこれまで書いたようなポケットの「待ち時間」をロスタイムと表現します。選手として試合に出るときに徹底していることですが、ロスタイムを申請した際には少なくともテーブル上に目をやらないようにしています。配置を見て、取り方を考えていたら実質的にはロスタイムではなくなってしまう、と私は考えるからです。一般的には「ロスタイム」を申請してもテーブルから目を離さず考えている選手が多いと思いますが、先日、試合の審判をした際に高点者の方で私と同じ考え方(だと思われる)選手がいて嬉しかったです。しかもその選手は「実質的なロスタイム」が結構長い場合でもロスタイムを申請して来ないことが何回もあったので、時間的な感覚が鋭いなあ、と思った次第です。

 そもそも、このような課題はテーブル間スペースの大きい海外などでは無用なものではあるのですが、国土の 3/4 が山の小島国日本でアメリカ式・ヨーロッパ式の遊びをするからこうなっている訳で、日本で球撞き遊びを愉しむためには生涯付き合って行かなければならない椎間板ヘルニアのような課題です。

 また、構えてからのリズムが一定でなく、構えた後頻繁に極端に遅くなることがあるプレーヤーや、周りのテーブルが全く目に入らない空気読めない/読まないプレーヤーはアマチュアには少なくないですが、プロにはほとんどいないと思います。理由としては見てくれが良くないから、の一言に尽きるのではないかと。なので、これまでは「紳士的に」振る舞おうと努力していた部分が少なからずあったのですが、これからは「機械的に」処理して行こうと思っています。自動車の運転のように「流れに乗る(つまり自分も流れを作る一員となる)」ことは重要なことで、極端に遅かったり割り込みが頻繁にあるなどして隣のテーブルを妨害する選手に紳士的に対応するのは無理無意味でもあるので、機械的に「このパターンはこうする」と決めておけば、メンタル的に無用な波風が立つことも少なくなることが見込まれます。

 自分も若い頃はやられたらやりかえすとかやっていて、たまに揉めたりもしましたが、もうそんな血気盛んでもないので、中国・台湾の選手のようにマシン化して行こうと思っています。